炎上芸能人

谷原章介の炎上はめざまし8だからこそ?難易度の高い期待が失言を生むメカニズム

以前に比べると、俳優業よりもキャスターや司会業が中心の谷原章介さん。

優しげで知的なイメージから、司会業にはピッタリかと思われていましたが、そうでもない話がちょっと増えていて気になります。

というのも、谷原章介さんは失言が多い、と。

正直言って、もっと失言や暴言が多い芸能人っているのに、そういう人たちと比べた時、谷原章介さんに対しては少し風当たりが強すぎるようにも思えます。

そこで今回は、谷原章介さんの失言に世間が厳しく見逃してくれない理由について掘り下げたいと思います。

谷原章介 めざまし8での失言内容

谷原章介さんの失言が話題になるのは、司会を務める朝の情報番組「めざまし8」での発言です。

その一部をいくつかピックアップしてみました。

「ユニクロみたいな安い服」発言

子供の貧困問題に取り組む女性やNPO法人の特集において、谷原章介さんは次のように言いました。

実は子どもたちって、みんなが同じように、例えばユニクロみたいな安い服を着てたりとか、携帯とかも持ってたりするので、貧困が見えなかったりするんですよね 

子どもの服は大きくなるからということで安い服を着ていることもあるし、もしかしたら安い服しか着れない人もいるかもしれない

「死産は自然な流れ」発言

タレントの南明奈さんの流産のニュースについて、谷原章介さんは次のように言いました。

母体である南さんの体への負担というのは、本当にすごいものがあったと思います。 
 
7カ月間妊娠でもって自分の生活も子どもに捧げてきて、その子どもが残念なことになってしまって…。
体のこともありますが、何よりもやっぱり精神的なこと。
どうしても残念な結果になってしまった時というのは、『私のせいだ』と責めがちになってしまうと思う。

ある意味、こういう言い方をしたら誤解を招くかもしれませんけど、これも一つの自然の流れかもしれませんので。

「5万だとたいしたことできない」発言

子育て世帯への臨時特別給付金のニュースで、谷原章介さんは次のように言いました。

5万円だと大したことできないけどね

谷原章介の「失言」で炎上

これらの谷原章介さんの発言には、主にSNS等で大きな反発があり炎上しました。

世間の反応

  • 庶民とは感覚が違う
  • 相手の気持ちを無視した無神経な発言
  • 言葉のチョイスがおかしい

確かに、上記の部分だけを見れば、このような批判が起こるのも無理がないようにも見えます。

発言の一部を切り取ったから炎上?

しかし、谷原章介さんの発言は、共演者とのやり取りの中での一部です。

話全体で捉えてみれば、炎上するほどの「失言」なのか疑問なものもありました。

批判している人の中には、実際に「めざまし8」を観ていたわけでもなく、ネットニュースで一部を取り上げられているのを見て、憤慨している人もいるでしょう。

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そういう意味ではフェアでない場合もあります。

その一方で、実際に「めざまし8」を観ていて、不快に思った人も少なからずいたからこそ、ネットニュースになっている面も無視できません。

失言の要素は確かにあった

発言の一部の切り取りだから炎上したという面も否定はしませんが、やはりそれだけではないのです。

谷原章介さんの発言には、失言の要素は確かにあったからこそ、炎上してしまっているのです。

例えば、南明奈さんの流産の件では、谷原章介さんの意図としては、心身ともにダメージの大きい南明奈さんに対して、自分を責めないで欲しいという気遣いから出た言葉だったでしょう。

ただ、それを表す言葉のチョイスとして「自然の流れ」は適切では無かったわけです。

「5万だと大したことできない」という発言にしたって、実際の子育てにおいてお金はかかるんだから、もっと給付して欲しいという、子育てをしている(しかも6人!)父親としての正直な感想でしょう。

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しかし、これも「5万円なんてはした金だ」と捉えられかねない言い方で、しかも説明が足りないばかりに批判されているわけです。

これが「うちは子ども6人いるから、お米代だけで月に5万かかるんですよ。すぐに無くなってしまいますね」とかだと受け取る印象は違いますよね。

このような意味で、谷原章介さんの発言には、確かに失言の要素は含まれていました。

谷原章介が炎上しやすい理由

とはいえ、この程度の失言の要素は、どんな芸能人のコメントにおいても多少は含まれるものです。

中には毒舌がウリのタレントもいるわけで、そういう人たちのコメントは、捉え方によってはほぼ失言みたいな人もいますよね。

最近はさらに暴走気味…

そういう芸能人も炎上することはもちろんあるんです。

ただ、谷原章介さんの炎上するハードルは、そういう芸能人と比べると、かなり低いのではないかと感じるんですよね。

つまり、簡単に飛び越えてられてしまうわけです。

前述の通り、谷原章介さんの失言は、そもそも失言なのかすら微妙なのものもあるんです。

視聴者も薄々「そんなつもりで言ったんじゃないだろうなぁ」と思いつつも、でも見逃してはくれない。笑

一体なぜなんでしょうか?

谷原章介に対する世間の勝手なイメージ

谷原章介さんが炎上しやすい理由は、ハッキリ言って、谷原章介さんへの期待が大きすぎるからです。

谷原章介さんが、司会業やナビゲーターの仕事をやり始めたのは2004年頃。

それまでの役者としての谷原章介さんに対して、世間が抱いていたイメージは、知的・優しい・穏やか・上品・紳士的・クール・落ち着いている・安定感etc...

見た目のカッコよさに加えて、そういうイメージがかなり定着していました。

もちろん、それは演じていた役柄の影響が大きく、実際の谷原章介さんとは違うのかもしれませんが、少なくとも世間には「そう見えていた」わけですね。

だからこそ、司会業やナビゲーターの仕事のオファーもあったわけです。

「王様のブランチ」にはピッタリだけど「めざまし8」には…?

谷原章介さんの司会業のイメージは、2007年から2代目総合司会に就任した「王様のブランチ」でほぼ固まったと言えます。

偉大な司会者の後継にもなりました。

「王様のブランチ」では基本的に、ショッピングやグルメ、エンタメ等の楽しくハッピーな話題が中心です。

あくまで「情報」が中心で、それに対して、言い方は少し悪いですが、当たり障りのない、幸せで前向きで楽しいコメントや司会進行をすることが求められる番組です。

だって、「王様のブランチ」の視聴者が求めていることが、まさにそれなんですから。

変に毒の効いたコメントや、アクの強い奇抜な司会なんか見たくないわけですね。笑

アクしかないかも?笑

谷原章介さんの総合司会は、こういう番組にはまさにぴったりだったわけです。

しかし、2021年から総合司会になった「めざまし8」は、「王様のブランチ」とはまた全然違うカラーの番組です。

もっとワイドショー的要素やニュース番組要素が加わることで、明るい話題ばかりではありませんし、政治的なものや事件も扱う番組です。

視聴者もそういう話題に対して、少し尖った視点のコメントや、コメンテーターと司会との緊張感のあるやり取り等が観たいわけです。

視聴者は当然、谷原章介さんにもそういう司会を無意識に求めていましたし、谷原章介さんならそういう司会ができると無意識に思っていたんでしょう。

なんせ、谷原章介さんは優しくて温和なイメージだけでなく、クールで知的なイメージもかなりありましたから。

谷原章介さんなら、ピリッとエッジの効いたコメントや、ウィットに富んだやり取り、コメンテーターとの知的な応酬ができるだろう、と。

さらに、重要なのはここからです。

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そういうエッジの効いたやり取りも見たいけど、同時に、他の番組みたいな変にアクの強い司会者ではなく、爽やかで優しげで知的な谷原章介さんを期待していたわけですよ。笑

そこに、まさか失言の要素がありそうだ、なんて思ってもいないんです。

だからこそ、失言要素が少しでもあると、他の芸能人に比べて違和感が大きすぎて、すぐ炎上してしまいがちなんです。

谷原章介さん、めちゃくちゃ難易度の高い期待を向けられていたわけですね…笑

谷原章介 司会業としての今後

「めざまし8」での失言が炎上したことで、ネットニュース等ではチラホラと谷原章介さんの降板が話題になったりしています。

確かにこのままでは、いずれそういう日がきてもおかしくありません。

裏目に出てしまった谷原章介

ハッキリ言って、世間の谷原章介さんに抱くイメージは、あくまで勝手に抱いたものです。笑

谷原章介さんにしてみれば「俺、そんなんじゃないのに…」と思うことだってあるでしょう。

芸能人の辛いところですよね。

そして、おそらく谷原章介さんは、とてもいい人で責任感の強い真面目な人なんでしょう。

これぐらいいい加減な方がラクかも。笑

周囲の期待に応えたい、番組視聴率を上げたい、もっと番組を盛り上げたい。

そんな風に考えておられるんだろうと思います。

谷原章介さんの「失言」と言われる発言を見ていくと、決して何もモノを考えずに言って炎上しているというより、こういう気持ちの現れなように思えるんです。

しかし、それが裏目に出てしまっている、と。笑

谷原章介は「番組の良心ポジション」からスタートすべき

個人的には、谷原章介さんは、エッジの効いたことを言おうとか、時には毒のあるコメントもしようとか、現時点でそういうことはする必要が全く無いと思います。

確かに「めざまし8」ではそういう要素は必要です。

しかし、それは谷原章介さんではなく、コメンテーターに任せればいい話ではないでしょうか。

適材適所ですね。笑

谷原章介さんは、世間の抱くイメージのとおり、番組の良心としてバランスの取れた発言と態度でいいと思うんですよね。

そりゃ、時に鋭い指摘や丁々発止のやり取りができれば、番組は盛り上がると思いますよ?

でも、おそらく今の谷原章介さんがそれをしようと思っても、新たな炎上に繋がるだけな気がします。

他のワイドショーやニュース番組等を見てみてください。

そういう番組の司会をしている芸能人や芸人は、その司会に就任するまでに、コメンテーターという立場だったり、ひな壇を経験し、揉まれてきている人ばかりです。

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どこまでが炎上しないラインなのか、共演者とのやり取りではどうすれば盛り上がるのか、どういうコメントが世間にどう受け取られるか、かなり実戦で鍛えてきているはず。

そして、同時に、その間にアクの強さやキャラクターが世間に認知され、受け入れられている人たちです。

マッチョになってさらにアクが…笑

それを考えれば、俳優の谷原章介さんがいきなり同じ土俵で、しかも生放送で勝負するのは無理があるでしょう。

まずは、バランスの取れた炎上しない発言をマスターして、世間のイメージ通りに「安定感」のある司会としてのポジションを確立する。

そこから徐々に毒の要素を増やすなり、エッジの効いたコメントを反応を見ながら出していくわけですね。

そうすれば、仮に多少の失言要素を含む発言をしたところで、

世間の反応(予想)

「谷原さんが悪い意味で言うわけない」
「たまにはちょっとキツい言い方もするんだなぁ」
「意外と毒のあること言うんだな、面白い」

ぐらいに思われる程度ですむのではないでしょうか。

今の時点で失言が増えて降板となるのは非常にもったいないので、そういう意味で谷原章介さんはあまり気負い過ぎず、頑張りすぎないで欲しいと思う今日この頃なのです。。。

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