芸能界懐かし事件簿

デヴィ夫人 歴代バトルの幕開け【酒井政利パラサイト批判】の意外な別の見方とは

芸能界にはこれまで数々の事件がありましたが、重大なものからしょうもないものまで幅が非常〜に広いもの。

今回はそんな芸能界事件簿の中から、デヴィ夫人絡みの事件をご紹介しましょう。

といっても、デヴィ夫人が数々のバトルや暴言で事件が多すぎる人なのは、たぶん誰もが知っていますよね。

しかも、それらの事件の大多数が割としょうもないっていう…笑

今回ご紹介するのもそちら側に含まれそうな「デヴィ夫人vs酒井政利 パラサイト事件」です。

概要はご存知の方も多いと思いますが、騒動の裏側や少し違った見方もできるって知ってました?

なかなか興味深いので、どうぞご覧ください。

デヴィ夫人と酒井政利のパラサイト事件の概要

事件があったのは2000年。

当時、デヴィ夫人はバラエティ番組等で、他の芸能人たちへの忖度なしの辛口コメントで人気急上昇中でした。

いわゆる「ご意見番」的ポジションに定着しつつあったわけですね。

しかし、そんなデヴィ夫人に対して、音楽プロデューサーの酒井政利氏がこう言い放ちました。

「今、世の中でパラサイト現象ってあるじゃないですか。何かに依存する、寄生する。デヴィさんも芸能界にパラサイトしていると思う」

「サッチーから叶姉妹まで、話題にありついているという感じがしてならない」

「ご意見番風に面白がられていることと、言ってよいこととは別なのに、その辺がわかっていないんじゃないでしょうか?」

デヴィさん、いったい何を極められた人なのか、逆に聞きたいですよ。ここまで言えるというのは」

まあなかなか鋭いですよね。

何しろ、デヴィ夫人は、他の人が言いにくいことをズバッと言うことで面白がられてもいましたが、一方で「一体何様やねん」と思う人も多かったのは事実ですからね。

まさにそこのところを的確に言語化したのが酒井政利氏だったわけです。

これに対して、デヴィ夫人は激怒。

「紳士ぶって大嫌い。彼こそが芸能界に寄生しているパラサイトです」

「テレビで謝罪しなければ、告訴しますっ」

会見でこのように怒りをぶち撒けました。

これがデヴィ夫人と酒井政利氏のパラサイト事件の概要です。

デヴィ夫人と酒井政利のパラサイト事件への評価

当時、このデヴィ夫人と酒井政利氏のバトルに対する世間の評価は、どちらかと言えば酒井政利氏寄りでした。

つまり、酒井政利氏の言っていることは別に間違っていない、という意見が多かったんです。

デヴィ夫人の上から目線の根拠

前述のように、デヴィ夫人に対しては「偉そうだ」「何様だ」と思う人は結構多かったからです。

デヴィ夫人としては、インドネシアのスカルノ元大統領の第3夫人として、ものすごいプライドがあったわけですが、大多数の日本人からすれば「だから?」という話だったんですよね。

確かに、デヴィ夫人は一庶民から大統領夫人になるという、現代のシンデレラかもしれません。

ちなみに余談ですが、デヴィ夫人より以前に、スカルノ元大統領には日本人の愛人がいたんですが、悲しい結末に終わっています。。。

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しかし、若い頃が超美人であるとか、クーデターで苦労したこと、セレブでお金持ちだと思っていても、だからといってあそこまで他の芸能人をボロクソに上から目線で評価するような「根拠」がわからないわけですね。

なので、酒井政利氏の言うことは間違っていないと思う人が多かったんでしょう。

音楽プロデューサー酒井政利氏への評価

デヴィ夫人への世間の評価の一方、酒井政利氏への世間の評価はどうだったでしょうか?

これはハッキリ言って、こんな事件が起こるまで一般人の大多数は酒井政利氏が一体何者なのかなんて知らなかったでしょう。笑

酒井政利氏は、山口百恵さんや郷ひろみさん等多くのスターを育てた音楽プロデューサーなので、もちろん業界では有名だったでしょう。

しかし、今は秋元康さんや小室哲哉さんのように、テレビによく出てくる音楽プロデューサーは多いですが、当時はあくまで裏方ですよね。

一般的な知名度は決して高くありません。

ただ、山口百恵さんや郷ひろみさんは誰でも知っているビッグネーム。

その育ての親と言われて「わあ、実績のあるすごい人なんだ」と思った人が大多数でしょう。

そうなると、一般人からすれば、そんなすごい実績のある酒井政利氏の言うことの方が筋が通っていると感じるのも無理はありませんよね。

実績のある酒井政利氏と、何だかよくわからないデヴィ夫人のバトル。

実績のある酒井政利氏に痛いところを突かれて、デヴィ夫人が激怒した。

このパラサイト事件は、そんな風に見た人が多かったでしょう。

デヴィ夫人と酒井政利氏のバトル 別の見方

ここまでの話が、よく知られているデヴィ夫人と酒井政利氏のパラサイト事件です。

ただ、この話にはある情報を加えることで、少し違った見方ができるんですよね。

酒井政利氏への業界内の「ホントの」評価

ある情報とは、ずばり酒井政利氏への業界内の評価です。

山口百恵さんや郷ひろみさん等多くのスターの音楽プロデューサーだったことは事実です。

ただ、そのやり方や酒井氏本人への業界内での評判は、決して良くなかったと言われているんですよね。

例えば、酒井政利氏が最初にヒットさせた青山和子さんの『愛と死をみつめて』は日本レコード大賞を受賞しました。

しかし、この曲は、160万部の大ベストセラー小説と同じタイトルをつけ「オマージュ」した曲です。

何度も映像化された人気作。
この頃は2人とも、15年後の自分がまさかこんなことになってるとは思ってもないんだろうなァ…

もちろんこの小説と酒井政利氏は何の関わりもありません。

メディアミックスといえば聞こえはいいのですが、これって見ようによっては「便乗」ですよね。笑

また、音楽プロデューサーという肩書ながら、酒井政利氏自身は作曲も作詞もできなかったそうです。

宇崎竜童、阿木燿子夫妻に山口百恵さんの曲を依頼するなど、売り出すための戦略を考えることは得意だったようですが、例えば秋元康さんのような音楽プロデューサーとは根本的に違うわけですね。

その事自体が問題というわけではありません。

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作曲家を始めとした色々な人とアイドルを結びつけ、的確に売り出すことも、音楽プロデューサーの仕事のうちでしょう。

しかし、そのようにしていわばチームで得た手柄なのに、結局全部自分だけのモノにしてしまうというのが業界からの評価だったようです。

さらに、明らかに自分が関わっていない松田聖子さんやTUBEも、「オレが育てた」と吹聴していたんだとか。笑

また、マスコミで過去に自分がプロデュースした芸能人のプライベートや表に出ていない情報をマスコミに喋ることも多く、それを不快に思う芸能人も多かったようです。

完璧な引退に水をさされれば誰でも怒るよ…

酒井政利氏にしてみれば、ただの冗談やリップサービスのつもりだった可能性もあります。

ですが、周囲の人間からすれば、ちょっと距離を置きたいと思われても仕方がないような気がしますよね。

実は似た者同士?デヴィ夫人と酒井政利

このような酒井政利氏の業界内の評価を知ると、デヴィ夫人とのパラサイト事件も少し見え方が変わってきませんか?

他の芸能人について忖度なしの辛口コメントをすることで、番組やマスコミに露出するデヴィ夫人。

人気作品に便乗したり、無関係の芸能人の育ての親だと言ったり、プロデュースした芸能人の裏話で世間の関心を引く酒井政利氏。

そっくりじゃない?笑

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酒井政利氏のデヴィ夫人へのパラサイト発言にしたって、この頃人気急上昇中だったデヴィ夫人に便乗したようにも見えてきます。

そういう意味で、デヴィ夫人の言う「彼こそが芸能界に寄生しているパラサイト」は真理な気がするんですよね。

そうなってくると、このパラサイト事件のバトルって、似た者同士の茶番劇だったんじゃないでしょうか。

茶番劇にもイロイロある。笑

結局、デヴィ夫人がこの件で酒井政利氏を法的に訴えたという話も、酒井政利氏がデヴィ夫人にテレビで謝罪したという話も判然とはしません。

何となく有耶無耶のまま、忘れられていった事件です。

そういった事情も茶番劇を想像させるんですよね。笑

デヴィ夫人と酒井政利のパラサイト事件の真相は

酒井政利氏は2021年にお亡くなりになっています。

このため、今後もしも、デヴィ夫人がこの事件のことを語ったとしても、一方当事者の話に過ぎませんから、本当の真相はわかりません。

デヴィ夫人の当時のあの激怒ぶりから、まさか出来レースだったとは思えませんが、水面下で酒井氏から謝罪があったりした可能性もあります。

ただ、似た者同士、同族嫌悪の感情もありながら、芸能界で生き残るための戦略もわかっていたんじゃないでしょうか。

いわば「お互いパラサイト」だったんじゃないのかな、とも思えます。

デヴィ夫人はまだまだお元気で、相変わらず失言(暴言)で世間から批判されたりもしており、まだまだ事件は増えていきそうです。

そんなデヴィ夫人のご活躍を期待しているのは私だけではないでしょう…笑

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